今、匿名サービスがキテる!?DeNAの秘密共有匿名アプリ「Rumor」(ルーマー)を大解剖!

By | 2014年9月12日

海外で人気の秘密共有SNSは日本でも流行るのでしょうか
R_アイキャッチ

「実名か匿名か」という議論は絶えず行われていますが、どちらにもメリット・デメリットがあるので、「サービスに合わせて選択しましょう」という結論になりがちです。

日本でも匿名性サービスの「mixi」が2006年にブームを巻き起こしましたが、2011年には実名制の「Facebook」が台頭してきました。日本文化を考えた時に実名制が当たり前になるとは思いもしませんでした。海外でもFacebookは人々の生活に深く根付いています。

そして今、再び匿名性が注目されています。
今年7月にはGoogle+が実名ルールを撤廃しました。
また、海外で「Whisper」「Secret」を代表とする匿名特化型アプリが大きく成長していますが、この波をいち早くキャッチしたDeNAが先日日本で匿名アプリ「Rumor」をローンチしました。

そこで、まだピンと来てない方も多いと思うので、海外で伸び始めた上記二大サービスと「Rumor」を比較しながら、匿名秘密共有アプリを紐解いてみました。

    ■目次
    「匿名秘密共有サービス」に日本一詳しくなりましょう!
    1. 秘密共有アプリとは
    2. Rumor
      -使ってみた感想
    3. Whisper
    4. Secret
    5.考察とまとめ


 1. 秘密共有アプリとは


秘密共有アプリとは一体何なのか


「秘密共有」と聞いても、どんな秘密をどうやって共有するのかいまいち分かりませんよね。「Whisper」「Secret」を代表とするこのサービスは、一言で言うと、「メッセージを発信して他のユーザーと交流できるが、誰が書いたのか分からない」というものです。

どうでしょうか。「それだけ?面白いの?」と思われるかもしれません。ですが、それが流行り始めているのです。「Whisper」は創業から2年、「Secret」は1年で、それぞれ時価総額を2億ドル、1億ドルとしています。ユーザーたちには「『王様の耳はロバの耳ー!』と誰にもバレずに叫びたいけれど、樹じゃなくて人に聞いてもらって、しかも反応してほしい」という無茶なニーズがあるのでしょうか。

どんな要素がこの勢いを生むのか、詳しく見ていきましょう。なお、下では各サービスにおける投稿の閲覧と配信の様子をvineの6秒動画で撮影したものを掲載しています(特に意味はないですが、投稿内容はすべて「i love you」にしています)。

 2. Rumor

R_Rumor_logo

(Rumor)

まずは9月8日にローンチされたばかりのDeNAの「Rumor」をご紹介します。

Rumorの特徴


▼スマホを傾けると画像のはみ出した部分も見ることができます

タイムライン

タイムラインに表示されるのは友達と人気の投稿、検索したハッシュタグがついた投稿です。

「人気投稿」の定義がなされていないので推測の域を出ないのですが、コメント数やハートの数が多い投稿ではないかと考えられます。「ハッシュタグ」はTwitterと同様に投稿に付与できる「#」タグのことですね。

そして「友達」とは、「Rumor」アプリ内のヘルプを見ると、「電話帳に登録されている人、Facebookで友達関係にある人、Twitterでフォローしている人のこと」と定義されています。

UI(ユーザーインターフェース)

タイムラインに流れてくるユーザーの投稿は、左右スワイプ(スマホ画面をなぞる)をすることで閲覧することができます。

R_写真 2014-09-11 14 47 08

また、他にも上下方向へのスワイプにも対応した機能があります。

R_写真 2014-09-10 16 28 48

上スワイプ投稿に対するコメント一覧が表示され、下スワイプメニューが表示されます。左端から右スワイプすると検索画面が表示されます。覚えるまでは少し煩雑ですが、一度慣れてしまえばワンタッチで行えるので便利と言えます。あまり複雑にすると、新規ユーザーが離脱してしまいかねないですね。

投稿

基本的にテキスト+背景で構成されています。背景は色とパターンが数種類用意されていて、投稿ごとにそれぞれ左右スワイプ、上下スワイプで変更することができます。上のvine動画でも最後の1秒くらいで紹介しています。

一押しポイント

他の二つのアプリに比べて機能面で劣るRumorが差別化できているのが、この画面を傾けることで画像の見切れた部分が見れる機能です。vine動画の中盤の部分です。おそらくゲーム開発時の副産物だとは思いますが、これがあるだけで少しオシャレになる気がします。

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Rumorを使ってみた感想


海外では流行しているコンセプトでも日本でウケるとは限らないので、小さく始めて様子を見ているのでしょう。それゆえ機能面では3アプリの中で一番劣っています。OSもiOSのみ対応でAndroid版は出ていません。しかし、必要最低限の機能は備わっています。

筆者の友人でこのアプリを使っている人がまだ少ないので、まだその醍醐味を味わえていませんが、一つ言えることはユーザー数さえ増えれば、十分楽しめるだろうということです。各投稿に、発言者と自分の距離、そして発信者が友達かどうかが分かるので、例えば「かなり近く(友達)」と表示されれば発信者が目の届く範囲にいる可能性が出てきます。これはかなりドキドキするのではないでしょうか。

最近はFacebookやLINEで繋がれるので、電話帳にわざわざ登録する機会が減ったため、友達が増えにくいのかなと思います。個人的に友達をアプリに招待することもできるのですが、友達数が少ない状態でそれをすると身バレしてしまうため、なかなか難しかったりします。

 3. Whisper


R_whisper_logo(Talk Android)

次は創業からたった2年で時価総額2億ドルをつけた「Whisper」です。秘密共有アプリの走り的な存在です。

Whisperの特徴


▼タイムラインは一見Pinterestのようです

タイムライン

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Whisperでタイムライン表示されるのは、人気、近く、最新の投稿で、それぞれタブで分かれています。

「人気投稿」とは、ハート(いいね)やリプライ数を指標としているようです。

Rumorと違って、Whisperには友達という概念がなく、あらゆるユーザーの投稿が表示されることになります。

また、タイムラインはInstagramやPinterestのようなタイル表示になっています。

UI

タイル表示のときは縦スワイプをすることで閲覧できます。ある投稿をタップするとその投稿が全画面表示されるので、そこから次の投稿を見るには横スワイプします。

R_写真 2014-09-11 9 49 24

単一記事を表示している時に上スワイプすることで、その投稿に対するリプライ(返信)が表示されます。

投稿

こちらもテキスト+画像での投稿です。テキストはフォント変更可能になっていますが、まだフォントの種類は数種類しか用意されていません。画像はテキスト内容に沿って自動でサジェストしてくれますが、自分で画像検索することが可能です。この動作を上のvine動画で行っています。

一押しポイント

まず一つ目は、投稿へのリプライがコメントではなく、投稿同様にテキスト+画像の形で行うということです。

R_写真 2014-09-11 9 53 17

そしてもう一つが最大のポイントですが、個人メッセージ機能がついています。匿名の中で気になった人にメッセージを送れるということですね。出会い系のように使われるケースも多そうですが、個人的に連絡を取れるということは非常に大きいですね。

 4. Secret


R_secret_logo

(Forbes)

こちらは2013年創業で1年で1億ドルのバリューを出した「Secret」です。
※Secretの共同創業者でCEOのDavid Byttow氏がサービスの終了を米国時間2015年4月29日にツイートした。

Secretの特徴


▼RumorはこのSecretを大いに参考にしているはずです


タイムライン

タイムラインに表示されるのは、友達と人気投稿で、これらはタブで分かれています。

他のアプリと同様に「人気投稿」はハートやコメント数で判断されていると思います。

他と異なるのは、「Secret」の「友達」が、Facebookの友達に加え、アプリ内でフォローしている人を指すということです。利用開始時は何といっても友達の数が少ないので、ここまで手を広げれば何人かとは繋がることができそうです。

UI

縦スワイプをすることで投稿を閲覧できます。イメージはTwitterに非常に近いです。

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右スワイプハートを付けられ左スワイプ通報や削除ができるようになっています。匿名性ということもあり、際どい画像や文言がアップされる可能性を孕んでいるので、すぐに通報しやすい機能は必須ですね。

R_写真 2014-09-11 10 29 57

しかも通報の種類が非常に細かくなっています。

投稿

「Secret」も他のアプリと同様、投稿内容はテキスト+背景です。「背景」にはデフォルトのシンプルなものか、Flickrで検索するか、もしくは、カメラで撮影するかカメラロールから写真を選択してアップします。

一押しポイント

「Secret」には独特な機能が3種類あります。まず、投稿の際、画像のぼかし調整と明暗調整ができることがあげられます。上のvine動画の最後の方にこの動作をしています。

次に、これも投稿の機能ですが、投稿内容に対して閲覧者にYes/Noを問うことができるのです。

R_写真 2014-09-11 10 41 16

一定のユーザー数がいるならば、この機能により簡単に調査をすることができるようになります。また、Yes/Noを問うものですが、「Yes=○○、No=△△」と書いておけば簡単に二択問題になります。

そして最後ですが、内輪匿名投稿「Den」という機能です。これは現在ベータテスト中なのでまだ実装はされてないのですが、非常に素晴らしい機能です。

ユーザーが自分の「Den(隠れ家)=トークルームのようなもの」を作成し、メンバーを招待できるというもの。イメージできるでしょうか?本来なら誰の投稿か分からない状態だったのが、例えばDenに招待した10名は分かっても、その内の誰の発言かまでは分からない、という状況になるのです。

実は「Rumor」を使ってみた時に同じ機能を思いつき、合コンなどで非常に盛り上がりそうだなと考えていました。それが既に「Secret」はテストに移っているようです。是非とも実装してほしいと思います。

 5. 考察とまとめ

海外で流行ったサービスが1、2年後に日本で流行るなんてことはよくある話ですが、この秘密共有アプリも同様なのでしょうか。流行の波が「匿名」→「実名」と来て、再び「匿名」に戻ってくるかどうかですね。実際、nanapiの匿名性即レスコミュニティサービス「アンサー」は着実に成長しています。

率直な感想として、「Rumor」が日本で流行るには少し早いと思いますが、ユーザーの大量獲得をどこで行うかで勝負は決まる気がします。このアプリのメインユーザーはレイトマジョリティと呼ばれる後期追随型の大衆だと思いますが、現在はアーリーアダプターの中でも興味を持った人や暇な人、残りはDeNAの社員というのが実情ではないでしょうか。

CMなどを打って大々的に告知をするとユーザーが中途半端に増えて畳みづらくなるし、そもそも時期尚早で当たるかどうかも分からない。となると、アーリーアダプターの中で興味を持った人や暇な人をいかに捕まえて、拡散してもらえるか、ここにかかっているのかなと思います。

さて、いかがでしたでしょうか。

「Whisper」「Secret」「Rumor」の全てに日本人ユーザーがいますが、その数は非常に少ないです。日本で流行るにしても3サービス中1つしか勝てないので、「Rumor」としては他2サービスが日本語対応してくる前に決着をつけたいですね。

以上、今、匿名サービスがキテる!?DeNAの秘密共有匿名アプリ「Rumor」(ルーマー)を大解剖!でした。


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