2分でざっくり掴む!『妖怪ウォッチ』に学ぶクロスメディア戦略というマーケティング

By | 2014年10月27日

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昨年の7月にゲームが発売されてから一年と経たず100万本を売り上げ、今では「子供が何でも妖怪のせいにしてしまう」くらい社会現象となっている『妖怪ウォッチ』ですが、このヒットはどうやら妖怪のせいではないようです。

制作元の株式会社レベルファイブは「クロスメディア戦略」と呼ばれる施策を展開しています。本記事では、そのマーケティング戦略について簡単に紹介します。

    ■目次
    クロスメディア戦略の凄さとは!?
    1. 妖怪ウォッチのクロスメディア戦略
    2. クロスメディアによるシナジー効果


 1. 妖怪ウォッチのクロスメディア戦略とは

クロスメディア戦略とは、複数のメディアを展開させて、総力戦で売っていく手法のことです。妖怪ウォッチは本来ゲームタイトルですが、ゲームだけでなく他のメディアでも訴求していきました。妖怪ウォッチでは主に下図のコンテンツをメインとして仕掛けました。



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マンガ、ゲーム、アニメ、玩具の4つのコンテンツです。そして本題ではないですが、ヒットを生むためには「商品」が良いことは前提なので、各コンテンツについて少しだけ言及しておきます。


マンガ

コロコロ公式サイト|別冊コロコロコミックSpecial絶賛発売中!

レベルファイブはまずマンガから取り組みました。これは一番早く用意できるコンテンツだったからです。秀逸だと思うのが、少年に大人気の『コロコロコミック』に加え、少女雑誌の『ちゃお』にも連載していたことです。もちろん主人公の性別も雑誌により変えています。

ゲーム

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次に打ち出したのがゲームです。一作目が2013年7月発売で、翌年の2014年7月に『妖怪ウォッチ2』が2バージョンで発売されました。ここには、家族で2本買うときに、バージョン違いなら買いやすいからという思惑があったようです。現在2の累計出荷台数は250万本を超えています。

アニメ

テレビ東京・あにてれ 妖怪ウォッチ

アニメでは、登場人物構成はドラえもんと同じ構造ですが、さらに現代版にアレンジされています。子供たちが感情移入しやすいよう、主人公は落ちこぼれではなく「極めて普通」の男の子だったり、学校で大便に行きづらいといった子供あるあるも取り入れています。そして親子で楽しめるように、「僕は死にましぇん」「シェー」など大人にしか分からないネタも出てきます。

玩具

妖怪メダル ウハウハ 丸わかリスト   おもちゃ紹介   妖怪ウォッチ 妖怪メダランド   バンダイ公式サイト

おもちゃも多数販売されていますが、特に妖怪メダルはキラーコンテンツとなっています。これは、ゲームと連動して使うこともできますし、おもちゃ屋に設置されているアーケードゲームを遊ぶためにも使用できます。

 2. クロスメディアによるシナジー効果

各コンテンツにそれぞれ魅力があるのですが、それだけではこの妖怪ウォッチのヒットを語ることはできません。それぞれのコンテンツが相互作用し合い、シナジー効果を生み出したがゆえに大成功を収めることができたのです。


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今年7月に発売したゲーム『妖怪ウォッチ2』は、3か月で累計集荷台数250万本を越えています。ゲームのみでは決してこの記録は出せなかったでしょう。妖怪ウォッチの歩みをざっと振り返ると下図のようになります。


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マンガアニメ効果でゲームが売れ、そのために玩具が売れます。玩具と連動しているのでゲームが欲しくなり、また続々と発売される関連商品には限定妖怪メダルが付いているため購買欲が刺激されます。また逆に、ゲームから入ってマンガアニメを見る人も多いでしょう。

このようにして「妖怪ウォッチ」は、様々なコンテンツをマルチメディアに乗せて打ち出すことで、シナジーを作り爆発的なヒットを生み出したのです。

 あとがき

妖怪ウォッチのクロスメディア戦略の肝は、最初からそれを見越して、マンガ・ゲーム・アニメなど各メディアと念密な打ち合わせを行い、総合的にコンテンツを創っていったところです。

ここから学べるのは、構想している複数コンテンツのそれぞれにおける立ち位置を考えながら、一つずつのコンテンツを構成していくと最大限のインパクトが期待できるということです。

妖怪ウォッチはご存知の通り全国で関連商品の品切れ状態が続いたり、映画の前売り券に徹夜組まで現れるなどのムーブメントとなりました。

年末に発売予定の新作ゲームタイトルも、クリスマスを前に準備するサンタクロースのためにも、在庫切れのないように仕入れておいて欲しいですね。

以上、2分でざっくり掴む!『妖怪ウォッチ』に学ぶクロスメディア戦略というマーケティングでした。


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