これで分かる!ややこしいiBeaconを紐解く説明書と2つの活用事例

By | 2014年11月18日

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次世代O2Oのひとつの形とも言える「iBeacon」ですが、まだまだ「iBeaconとは何なのかよく解らない」という方も多いでしょう。少なくとも私はそうでした。

そこで本記事ではiBeaconの特徴を、基本的な部分から丸裸にしていきたいと思います。

    ■目次
    iBeaconは難しくない!
    1. iBeaconって結局何なの?
    2. iBeaconの特徴、メリット、デメリット
    3. iBeaconの活用事例
    4. iBeaconの今後の可能性と展開

では早速見ていきましょう。

 1. iBeaconとは?


iPhoneのiOS7に標準で搭載された近距離無線技術「Bluetooth Low Energy(BLE)」を利用した新技術こそが「iBeacon」です。

つまりiBeaconとは、店舗や施設などに設置された「ビーコン端末」から発信された情報をiPhoneの「BLE」に受信をさせ、あらかじめiPhoneにインストールしておいた店舗や施設のアプリに情報などを表示させるという仕組みのことです。

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具体例を挙げると、店舗の近くを通るだけでアプリが起動しクーポンを表示させるなどといった使い方ができます。

以前までは、ユーザはお店の情報を得る為に検索やアプリなどで能動的に調べることが必要でした。そしてサービスの提供側は、ユーザに一度接触していなければ、メルマガなどの情報を送ることはできませんでした。

しかしながらiBeaconの登場により、ユーザは情報を受動的に得ることが可能になり、またサービスの提供者においても、未接触のユーザに伝えたい情報を伝えることが可能になりました。

ここで覚えておくべきことは、iBeaconでは一方向の情報伝達はできても、相互のインタラクティヴな情報伝達はできないという点です。

 2. iBeaconの特徴、メリット、デメリット


ここではiBeaconの特徴やメリットについて述べ、当然存在するデメリットについても言及します。

iBeaconの特徴


iBeaconの大きな特徴の一つとして、送信側のビーコンと受信端末との距離によって、異なる情報を発信することが出来ます。

設定できる発信の範囲は、端末からの距離が数センチの「Immediate」1m程度の「Near」10m程度の「Far」の3種類です。

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こうした3種類の範囲を設定する事で、例えばiBeaconを受信できるiPhoneを持った人が店舗に近付くと「Far」で入店を促す情報を発信、オススメの商品などに近付いたら「Near」で知らせる、そして商品のタグなどにビーコン端末をつけておけば「Immediate」で商品の詳細情報を知らせる、などのストーリーを立てられます。

iBeacon使用のメリット


ユーザ側のiBeaconを利用するメリットとしては、これまでアプリを起動してQRコードを読み込むなどしなければ得られなかった情報を、自動的に受け取ることができることです。また、近接した範囲のみで情報を発信することも設定できるiBeaconの特徴を生かして、GPSなどの電波が届きにくい店舗や施設などの屋内での案内を行うこともできます。このように、1年前に登場したばかりのiBeaconにはまだまだ様々な可能性が秘められています。

iBeaconの登場によりメリットを享受できているのは、ユーザサイドよりもむしろ企業などの発信者サイドの方でしょう。オンラインショッピングが浸透してきた現代において、いかにユーザを実店舗に誘導していくかが実店舗の大きな課題です。

理想的なO2Oマーケティング手法とも言えるiBeaconを活用した新たなサービスが登場することで、ユーザと企業とのwin-winの関係を築く助けとなるでしょう。

反対にiBeaconのデメリット


しかし、発展途上とも言えるiBeaconには少なからずデメリットもあります。そもそもがAppleが発表した技術であるBLEを利用したiBeaconは、iOS7以降がインストールされたiPhoneやiPadなどでしか使用することが出来ず、Androidユーザは今のところiBeaconのメリットを受けることが出来ないということになります。

また、単純なIDを発信する機能しかない発信側のビーコン端末は、画像や詳細な情報を直接送信することはできず、アプリにIDを受信させてから画像や情報を表示させる形になります。つまり、ユーザはiBeacon情報を受信したい店舗や施設のアプリをインストールしておく必要があります。


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ここがiBeacon利用におけるネックになっています。開発者側の対応策としては、アプリをインストールしていないユーザがビーコン端末のIDを受信すると、アプリのインストールを促すメッセージを送信するなど、よりユーザが受け身でサービスを利用出来るように改善が進められています。

 3. iBeaconはこうやって使われている!


ここでは実際にiBeaconを使用した2つの活用事例をご紹介します。

iBeaconの特徴を生かしたサービスの提供事例で一番多いのが、やはり情報提供のサービスです。

例えば、八景島シーパラダイスでは、館内40か所に設置されたビーコンで水族館の生き物の情報、イベント情報などを知ることができます。また、顧客が実店舗に来店した回数をiBeaconによって自動的にカウントし、来店回数によって特典を与えるといったポイントカード的な活用事例も多く見られます。

▼八景島シーパラダイス
R_期間限定 水族館情報アプリ開始 横浜・八景島シーパラダイス

また、変わり種としては、京セラドームでの事例で、iPhoneにインストールされた専用アプリから呼び出しボタンを押すと、自分の選んだビールの銘柄を販売する売り子が席に来てくれるといったものもあります。

▼売り子をiBeaconで呼ぶアプリ
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ついつい多めに注文してしまいそうですね。

 4. iBeaconを使ってできそうなこと


まだ運用開始1年ほどの成長途上のiBeaconの展開ですが、すでにプログラマや事業者の工夫で様々なサービスが日々試行されています。

特にiPhoneの保有台数の際立って多い、日本国内でのiBeaconの今後のさらなる普及には期待を持つことが出来るでしょう。今後の可能性としてBLEをAndroid端末にも標準で搭載することが可能になってくれば、iBeaconを使ったサービスや情報の提供などがベーシックなものになってくることは疑いようがありません。

iPhone日本シェア

http://ryo098.ti-da.net/e5845298.htmlより画像引用)


事業者サイドとしても、一つ数百円と言う安価なビーコン端末を使ってユーザに対して有効的なO2Oマーケティングを行うことが可能になってきます。今後の顧客獲得の為には、従前の会員獲得やダイレクトメールなどの手法とともに、iBeaconをいかに活用していくか?というのも事業者サイドの課題になってくるのではないでしょうか。

 あとがき


iOS7に標準搭載された、低電力で使用出来るBLE技術を利用したiBeacon。低電力で使用出来るBLEを媒体とすることで、常時Bluetoothをオンにしていてもバッテリーへの負担が減少し、ユーザは受け身の状態で様々な情報を得ることが出来るようになりました。

O2Oマーケティングが注目される現在において、事業運営サイドとしては、いかにユーザの目線にたったiBeaconの活用をしていくかが今後の課題でしょう。

以上、『これで分かる!ややこしいiBeaconを紐解く説明書と2つの活用事例』でした。


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