
「秘密結社鷹の爪」の人気が高まりすぎて、もはや「秘密結社」ではなくなっています。
「た~か~の~つ~め~」という彼らの決め言葉を聞いたことはあるでしょうか。映画館で上映前に「鷹の爪」のショートムービーを目にした方も多いはずです。
そんな彼らに「キャラクタープロモーション」という視点から迫ってみました。
- ■目次
調べてみると鷹の爪団は奥が深かった
1. 人気急上昇中の「秘密結社鷹の爪」とは
2. ユニークな鷹の爪団のキャラプロモーション
3. キャラクターの活躍の舞台はコラボレーション
-スーツのAOKI
-ワークスアプリケーションズ
-野村證券
-コラボ企画のポイント
「鷹の爪」のキャラクターたちが様々な場所で躍動しています。
1. 人気急上昇中の「秘密結社鷹の爪」とは
「秘密結社鷹の爪」をご存知でしょうか?
まずは彼らについて紹介します。
まず、公式Webサイトによると、以下の説明がなされています。
世界征服をたくらむが、何をやっても失敗ばかりの鷹の爪団と、正義とは名ばかりの乱暴者のヒーロー・デラックスファイターとのやり取りを描いた世界征服コメディ。
2014年にマザーズに上場した株式会社DLEが、クリエイターのFROGMAN氏を中心として制作した作品です。もともとはFROGMAN氏が個人で制作していた作品に、「秘密結社鷹の爪」のメインキャラが登場していました。その後、DLE社と手を組んだFROGMAN氏が制作した作品が「秘密結社鷹の爪」です。当初は、監督、作画、そして声優に至るまですべてFROGMAN氏が担当していました。
2006年にテレビアニメが放送されてからは破竹の勢いで、2007年には劇場版が公開、翌年2008年には劇場版第二弾が公開されます。その後もテレビアニメや映画などでの活躍が続きます。近年では他社とのコラボ企画も充実してきました。
Wikipediaによると、DLE社は映画史上初めてサブタイトルにネーミングライツを採用したとのことです。例えば劇場版第二弾のタイトルは『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE2 〜私を愛した黒烏龍茶〜』となっており、サントリーの「黒烏龍茶」のプロモーションに使われています。
主にFlashムービーとしてアニメや映画での印象が強いですが、他にも広告やCM、リアルグッズとしても人気を誇っています。
2. ユニークな鷹の爪団のキャラプロモーション
さて、「普通のキャラクタービジネスとどう違うのか」と思われるかもしれませんが、DLE社は「秘密結社鷹の爪」などのキャラクターを使って、クライアント企業や自治体のプロモーション支援を行っているのです。
通常、キャラクターによるプロモーションを行う場合、自社で権利を持っているキャラクターを使用します。例えば、任天堂がマリオを使ったプロモーションを行うといった形ですね。
一方、DLE社はと言うと、上記のビジネスに加え、スーツのAOKI、ワークスアプリケーションズ、野村證券などの大手企業をクライアントに持ち、「鷹の爪」のキャラクターを活用して各企業とコラボレーションしてきました。つまり、クライアント企業は自社キャラクターではなく、鷹の爪団のキャラクターを使ったプロモーションを行っているということです。
3. キャラクターの活躍の舞台はコラボレーション
「秘密結社鷹の爪」のキャラクターたちのコラボは、DLE社の強みである短編Flashムービーによって価値を発揮しています。ほとんどのコラボにおいてムービーを制作していて、それらは「世界征服コメディ」という元々の世界観を持ちつつも、コラボ先の訴求したいものをしっかり宣伝する内容になっています。また、コラボページもかなり作りこまれています。
さて、それでは実際にスーツのAOKI、ワークスアプリケーションズ、野村證券のコラボ事例を見ていきましょう。
スーツのAOKI
AOKI&鷹の爪 スーツ部 フレッシャーズキャンペーン
コラムとムービーがメインコンテンツになっています。
世界征服を目論む鷹の爪団が身だしなみを気にしてスーツを着る、という設定です。
コラムでは新卒入社を行うフレッシャーズに対して、スーツ選びの際や入社後に知っておきたいノウハウを発信しています。
鷹の爪団のキャラクターがいるおかげで読み進めるハードルが下がっています。
ワークスアプリケーションズ
秘密ホームページ|新卒採用|ワークスアプリケーションズ採用HP
ワークスアプリケーションズでは新卒採用サイトとして活用しています。
自社商材の謎に迫る(?)短編ムービーに加え、社歌ムービー、そしてDLE社によってデフォルメされた社内メンバー紹介がされています。
鷹の爪団とともに登場するワークスアプリケーションズのメンバーに親近感を覚えます。
野村證券
野村證券×鷹の爪 NISAの村
このwebサイトには様々なコンテンツが置かれています。
お馴染みの短編ムービーに加え、リアル農業ブログ、ゲームコンテンツ、壁紙DL配信などお楽しみ要素満載です。
このサイトは、NISAという株や投資信託(投信)などの運用益や配当金を一定額非課税にする制度を、株が分からない人にとっても馴染みやすいように作られています。
例えば、ムービーであれば鷹の爪団のキャラクターとともにNISAの仕組みを楽しみながら学べるように制作されています。
ゲームコンテンツでは、誰でも簡単にすぐプレイできるカジュアルゲームを用意しています。もちろんスマホでも遊べます。
コラボ企画のポイント
最大の特徴は、キャラクターと相性の良いゲームやコラムなどのテキストコンテンツに加え、ムービーを取り入れていることです。
最近では、通信速度が高速化したことでスマートフォンでの動画視聴が珍しくなくなりました。一つ一つのムービーも数分で完結するようになっているので、隙間時間にサクッと楽しめます。
「動画元年」と言われた2014年を経て、Flashムービーを主力とするDLE社はますます躍進していくでしょう。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
人気のキャラクターを使うことで、ユーザがサービス自体にも親近感を感じるとともに、キャラクターを通した第三者視点からサービスを語ることで、自社サービスの売り込み感を消してくれる効果も期待できます。
もはや秘密ではなくなった「秘密結社鷹の爪」の今後の活躍が期待されます。
以上、『今キャラ業界で最もアツい「秘密結社鷹の爪」のキャラプロモーションがすごかった』でした。
ガイアックスでは、キャラクターを有効活用したモバリストというデジタルコンテンツの新規制作・レンタル提供のサービスをおこなっております。