LINEクリエイターズスタンプ制作と成功の歴史。クリエイターが手にした環境とは?リリースからのすべて総まとめ

By | 2015年6月26日

LINE クリエイターズスタンプ 制作

コミュニケーションツールの代表格となったLINEの特徴は、2011年10月に機能追加された「スタンプ」でのコミュニケーションです。

スタンプの登場からずっと「自分でもスタンプを出したい!」という要望がありました。そして2014年2月、待望の「自作できるスタンプ」であるクリエイターズスタンプがLINEから発表されました。

今ではクリエイターが自身の経験やノウハウを基に制作したスタンプを、当たり前のように目にするようになりました。そのクリエイターズスタンプの登場から今日までの間に起こった様々なニュースをまとめました。

    ■目次
    1. 待望のLINE Creators Marketがオープン
    2. LINEクリエイターズスタンプの順調な成長
    3. クリエイターズスタンプの王者を決めるイベント開催
    4. クリエイターが売上と引き換えに得たモノ
    5. クリエイターにとってより良い環境の提供

1.待望のLINE Creators Marketがオープン

「誰でも自作できるスタンプ」の歴史はここから始まりました。

LINEクリエイターズスタンプ発表

クリスタ発表

2014年2月、オリジナルキャラを制作・販売することのできるマーケットプレイス
「LINE Creators Market」(クリエイターズマーケット)が発表されました。

冒頭でも触れたように「LINEで使えるスタンプを自作したい」というユーザの声を反映した待望のサービスです。登録資格は「LINEアカウントを持っていること」のみ。

全世界のLINEユーザ3億人(当時)に自作スタンプを使ってもらえるチャンスに、多くのクリエイターが歓喜しました。

LINEクリエイターズスタンプ登録受付開始

登録開始

そして同年4月18日に、クリエイターの登録受付が世界中で開始されました。

審査を通過したスタンプは、日本・タイ・台湾・インドネシアで展開する「LINE ウェブストア」で購入可能であり、1セット40種類100円で販売されたスタンプの売上の50%がクリエイターに分配されます。

このため、クリエイターたちは一攫千金やブランディング、自作キャラクターの知名度向上、はたまた娯楽のためなど多様な思いを持って受付登録し、来るべき販売開始日に備えて制作に勤しんでいました。

クリエイターズスタンプ販売開始

販売開始

そして同年5月8日に「LINE Creators Market」からスタンプが販売開始されました。

クリエイターの収益は売上総額の50%でしたが、振込申請は売上総額が1万円以上になれば可能になるというもので、たとえ9999円売り上げていようが、1円の収益も得ることはできません。

そして、クリエイターズスタンプを購入できる「LINE ウェブストア」には日本・タイ・台湾・インドネシア以外の国からは、販売はできても購入はできない状態でした。

また、弊社ガイアックスのクリエイターもいち早くスタンプ制作を行い、ノウハウを公開しました。


2.LINEクリエイターズスタンプの順調な成長

販売開始されたクリエイターズスタンプは、クチコミやメディアによって、みるみる内に拡大していきます。

販売・購入開始後1か月で登録クリエイターは8万人突破

1monthlater

販売開始から1か月と経たない2014年6月7日、
LINEはクリエイターズスタンプの販売・利用実績を発表しました。

販売されているスタンプ総数は1200セット、購入されたスタンプ総数は170万セット、クリエイターズマーケット全体の販売総額は1億5千万円を超えています。

上位10位までの販売売上金額は平均470万円でした。

この時、ランキング上位のスタンプの特徴から売れるスタンプを考察しました。

売上を伸ばしていたクリエイターたちは、様々な方法を駆使して制作・販売していました。

販売対象国を全国に拡大

これまで、「LINE Creators Market」において全世界のユーザがスタンプの販売を行うことができましたが、購入することができるのは「LINE ウェブストア」が展開されている日本を含めた4か国のみでした。

2014年6月23日に「LINE Creators Market」でクリエイターズスタンプを世界中で購入することができるようになり、また同月26日には「LINE ウェブストア」がアメリカやスペインなど9か国にも対応しました。

スタンプ販売3月後には登録クリエイターは14万9000万人突破

3monthlater

グラフを見て頂くと分かりやすいと思いますが、2014年8月20日までの3か月で
クリエイター登録数は約15万人、スタンプ登録数は3万人にのぼりました。

専用のソフトがなくても制作が可能ということで、
筆者もスマ―トフォンのみでクリエイターズスタンプ制作をしてみました。

この頃にはクリエイターズスタンプに個人だけでなく、企業の参入も散見され、目的に沿ったスタンプを作成し、プロモーションを行っていました。

販売開始から6か月経過、クリエイター登録数は27万人

6monthlater

2014年11月7日時点で、クリエイターは27万人の登録があり、145か国のクリエイターが参入しています。3万セット以上のスタンプが販売され、販売総額は35億9000万円、購入されたスタンプの総数は3595万セットです。

売上10位までの販売総額は、平均で3680万円となっています。


3.クリエイターズスタンプの王者を決めるイベント開催

販売開始から半年と少しが経過し、話題になるスタンプも登場していましたが、ついにクリエイターにもスポットライトがあたるイベントが催されました。

LINE Creators Stamp AWARD 2014の開催

2014年11月26日に開催された「LINE Creators Stamp AWARD 2014」は、ダウンロード数・送信数を元に選りすぐられた50個のスタンプの中からグランプリを決めるというイベントです。

R_LINE Creators Stamp AWARD 2014   みんなで決める!スタンプアワード

そうそうたるライバルスタンプの中、見事グランプリを獲得したのは、なんとクリエイター経験のなかった学生の小嶋わにさんが制作した「アメリカンポップ関西弁」でした。

準グランプリやその他の賞を獲得したスタンプはこちらです。

LINEクリエイターズマーケット1周年感謝祭

2015年5月16日、一年前に販売開始されたLINEクリエイターズマーケットを記念して、
1周年感謝祭が企画されました。

この感謝祭では、事前抽選に当選した約120人のクリエイターがLINE社に集いました。プログラムは、一年間の振り返りやレクリエーション、そしてLINEスタッフとの懇親会です。


4.クリエイターが売上と引き換えに得たモノ

クリエイターズスタンプに携わる人が増えるにつれ、改善要望の声があがっていました。そしてついにLINEはそれらの解消に向かいました。

最低支払額金額が10分の1に引き下げ

従来まではスタンプの売上が1万円を超えない限りは、振込申請を行うことができませんでした。

この最低支払金額を1000円に引き下げることで、多くのクリエイターに収益が還元されることになります。

収益の分配率の低下

しかし、スタンプの売上総額の50%がクリエイターに分配されていましたが、2015年2月1日以降に審査登録を行ったスタンプは、スタンプの売上総額の35%が収益分配されるようになりました。

収益分配額が売上の50%から35%に引き下げられたということは、クリエイターにとってはネガティブな変更のように感じられます。

LINEはこの変更を下記のためと説明しています。

審査期間の大幅な削減

クリエイターたちからの要望で一番多かったのが、「審査期間が長すぎる」というものでしょう。LINEはついにこの課題の解決に動き出しました。

これまでは売上総額の30%にあたるApp StoreやGoogle Playなどへの手数料について、LINEの収益分から拠出していました。

分配1

今後はスタンプ売上総額からこの手数料を引いた額を、クリエイターとLINEで折半する体制にすることで、LINE側の収益を審査スタッフの拡充や審査期間短縮にともなうシステム開発・運営費にあてることを発表しました。

分配2

こうすることで、クリエイターは売上と引き換えに審査期間の短縮化を手にしました。


5.クリエイターにとってより良い環境の提供

審査期間が短くなっただけでなく、LINEクリエイターズマーケットがさらにクリエイターにとって心地よい場になろうとしています。

上位10位のクリエイターの平均販売額がついに1億円に到達

2014年5月8日から、翌年5月7日までの一年間における販売・利用実績を公開しました。

世界で39万人のクリエイターが登録していて、10万セットがリリースされています。そして、クリエイター別の売上上位10人の平均販売額は、なんと1億900万円を記録しているそうです。ちなみに1位の方は数億円規模とのこと。すさまじいですね。

このような盛況を見て、LINEはクリエイターの活躍の幅を広げる仕組みを導入しました。

スタンプの商品化・ライツマネジメントを支援

LINEは、トップクリエイターのスタンプ作品の商品化支援・ライツマネジメントを行う「LINE Creators Management」を発表しました。

management

スタンプで成功した個人クリエイターが、そのキャラクターを商品化したり、二次利用することは困難でした。しかしこのサービスにより、クリエイターはマネジメントはLINEに任せ、自身は創作活動などよりクリエイティブな部分にリソースを割くことが可能になります。

LINE CREATORSの公開

2015年5月、「LINE CREATORS」というサイトが公開されました。

linecreators

これはサイト上に審査前のスタンプを公開し、ユーザー評価を受けられたり、自作スタンプのLINEトーク画面での見え方をテストすることができるというものです。

これまでは「スタンパーズ」というサイトを使うのが一般的でしたが、ついに公式から登場しました。

新しい賞、月間MVP制度の設置

mvpofmay

2015年6月、スタークリエイター発掘のための「月間MVP制度」が始動し、5月のMVPクリエイターが選出されました。

選出方法は、ダウンロード数、使用率、クリエイター別の累計ダウンロード数の3つのランキングトップ10を決定し、それぞれのランキング1位のスタンプの中からMVPを選ぶというものです。

栄えある初代月間MVPは「うさまる4」を制作したsakumaruさんが選ばれました。

賞品として、MVP受賞者のsakumaruさんにはアニメーションスタンプ、もしくはサウンド付きスタンプの販売権が送られました。


 あとがき


いかがでしたでしょうか。

LINEクリエイターズスタンプの約一年間の歴史をざっと振り返りました。
こうして見てみると、どのくらい成長してきて、様々なイベントが開催されたり、スタンプ制作の助けとなるサービスが提供されていることが分かります。

また、今回はクリエイターズスタンプについて約一年間をまとめましたが、LINE全体の一年間の動きについては以下の記事に詳しいです。

MUSIC・グループ通話・ブログ…LINEがここ1年でリリースしたサービスを大紹介!LINEはどこへ向かっているのか?

以上、『LINEクリエイターズスタンプ制作と成功の歴史。クリエイターが手にした環境とは?リリースからのすべて総まとめ』でした。


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