100万PV超の心理診断テストに共通していたバズる秘密――結果画面主義と自己表現の場

By | 2015年8月31日

診断コンテンツ バズ

実際に占い師のところへ行って占ってもらったことはないのですが、ソーシャルメディアで流れてきた診断コンテンツではつい遊んでしまいます。おはようございます、スマリストの田嶋です。

さて、昨今FacebookやTwitterを見ていると、あまりにも診断コンテンツが流れてきませんか?「みんなやりすぎでしょ」と思いつつ、気付けば僕も診断してしまっているので人のこと言えませんが。

最近バイラルしていた「神が私を作った時」という診断コンテンツの運営元であるVonvonに並ぶ様々な診断コンテンツを見ていると、「よく遊ばれ拡散されているもの」とそうでないものがあることに気が付きました。

もしかすると「よく遊ばれ拡散されている」診断には、何らかの共通項があるかもしれないと思い分析してみたところ、やはり人を誘い込む秘密が見えてきました。

■目次
1.導入
2.100万PV超の診断コンテンツの特徴
3.自己表現の場と結果画面主義
-自己表現の場となる診断コンテンツ
-表示される情報が何より大切
-シェアされるためには

1.導入

冒頭でも述べましたが、VonvonというWebサイトには様々な診断コンテンツが並んでいます。

診断コンテンツサイト

一覧画面にはPV数が表示されているので、どの診断が人気があるのかが一目で分かります。そこで当記事では、100万PV以上のコンテンツに絞って分析を行うことにしました。以下の3つに着目したいと思います。

●「神が私を作った時」
●「私が愛される5つの理由」
●「メンタル診断書」

「あ、これSNSで見た!」という方も少なくないのではないかと思います。

これらの診断コンテンツがどうしてバズったのか?
どうやって多くの人にコンテンツで遊ばせることができたのか?

それは、診断コンテンツが結果画面主義自己表現の場であるからではないでしょうか。

それぞれの診断を詳しく見ていきましょう。

 

2.100万PV超の診断コンテンツの特徴

ここでは上で紹介した3つのバズ診断コンテンツについて、それぞれのポイントについて言及したいと思います。

神が私を作った時

名前を入力すると、神があなたを作った時にどんなレシピで作ったのかを教えてくれます。


この診断のポイントは、

●名前入力だけで結果が出る
性格に言及している
●神様の絵がシュール
●三段オチにツッコミを入れる余地がある
●いきなりボケてくることもある

というところでしょうか。

神が私を作った時

私が愛される5つの理由

こちらも名前から、愛される理由を5つあげてくれます。


この診断のポイントは、

●名前入力だけで結果が出る
性格に言及している
●基本的に褒めてくれる
●けなしてくることもある
●けなしに対してツッコミを入れる余地がある

と言えます。

私が愛される5つの理由

メンタル診断書

名前や生年月日などの情報から、メンタルを数値化し、検査所見としてコメントをくれます。


この診断のポイントは、

性格に言及している
●各要素が数値化されている
●極端な数値に対してツッコミを入れる余地がある
●検査所見のコメントが断定的表現になっている

といったものが挙げられます。

メンタル診断書

 

3.自己表現の場と結果画面主義

上に挙げた診断コンテンツをFacebookやTwitterで目にされた方も多いかと思いますが、これらはなぜバズったのでしょうか。言い換えれば、診断コンテンツをユーザはなぜシェアしたのでしょうか。

キーワードは自己表現の場結果画面主義です。

自己表現の場となる診断コンテンツ

自己表現

まず、これら3つの診断コンテンツに共通するのは「性格に言及している」という点です。つまり「あなたはこういう人だ」と言っています。

これがなぜ「シェアしたい」という感情に繋がるのか。それは、人は自己表現したいという欲求を持っているからだと思います。

「私はこういう人間だ」「僕はこんな性格なんだ」と言いたい。しかし、唐突にそんなことをSNSで発信するのもおかしい。ならばどうするか。「人からこういう性格だと言われた」という体裁を取れば良いのです。この場合、「診断コンテンツに言われた」となるのですが。

診断結果に対して「そうだ」「違う、こうだ」とコメントすることで、ひっそりと自然な形で「自分はこういう人間だ」ということを伝えられます。

表示される情報が何より大切な結果画面主義

検索結果

そしてもう一つ、結果画面主義であるとも言えます。その診断結果が正しいかどうか、どれだけ信憑性があるかどうかは関係なく、結果画面にどのように書いているかが重要なのです。

これら3つの診断に必要な情報は「名前」だけ、もしくはそれに加えて「生年月日」「今日の日付」のみです。それだけで「愛される理由」が分かるかと言うと……。

しかし、その正確さはシェアする側にはあまり関係ないのではないかと思います。なぜならユーザは結果に対して「Yes/No」を突きつけたいのだから。そして、自分の想定外の結果が出たときにツッコミを入れています。

また、心理テストって心理学と関係あるの?という記事でも述べましたが、バーナム効果(誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象)も働き、ある程度の結果でも「たしかにそうかもしれない」と納得してしまうのです。

シェアされるためには

結局のところ、コンテンツがシェアされるために何が必要なのでしょうか。

上述の通り、診断コンテンツが結果画面主義の自己表現の場だとすると、診断内容が「性格に言及する」ものであることは一つの要素になりえます。

そしてもう一つ「ツッコミを入れる余地」という要素が重要になります。なぜなら、診断結果をシェアするときの文面には「【性格】が当たっている/外れている」の他に、「オチやボケに対する【ツッコミ】」という内容が多く見受けられるからです。

上に挙げた3つの診断コンテンツにも含まれていた「ツッコミの余地がある」と、ユーザはツッコミとともにシェアすることができるため、バイラルする可能性が膨らみます。

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。

バイラルしている診断コンテンツを題材に、シェアされうるコンテンツについて考えてみました。

もちろん、すべての診断系コンテンツがその限りであるわけではありません。ストレングスファインダーのように質問を重ねることで、できるだけ正確な診断を行おうと試みて人気を博しているものもあります。

しかし、当記事では「シェア、拡散される」診断の特徴について、一つの見解を述べているに過ぎないのであしからず。

以上、『100万PV超の心理診断テストに共通していたバズる秘密――結果画面主義と自己表現の場』でした。


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