動画注力のFacebook、Oculusに次ぎMSQRD買収など手を休める様子なし

By | 2016年6月7日

動画 Facebook

最近、調査などで「Facebookの若者における利用率が下がっている」という旨の発表をよく目にします。

株式会社ジャストシステムによる「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2016年4月度)」によると、「10代のFacebook利用率は、2015年4月度の45.0%から27.0%へと大幅に低下している」そうです。

一方で、全世界では16億人がFacebookユーザ(!)と言われており、その影響力はまだまだ健在どころか絶大です。

FacebookはSNSとして着実に成長してきましたが、その地位に慢心することなく様々な手を打っています。とりわけ最近は動画への投資が目立ってきましたので、一度整理してみようと思います。

■目次

  1. Facebookの動向
  2. Snapchat買収に失敗するもすかさずMSQRD買収
  3. 今後はVR動画


1.Facebookの動向

Instant Articleの衝撃

動画への注力を進めるFacebookですが、その前に「Instant Article」というサービスを2015年に公開していました。2016年には日本でも利用可能になっています。

Instant Articleとは、Facebookのニュースフィード上のリンクから遷移するとき、コンテンツをInstant Article用のフォーマットで表示する、というサービスです。

メリットは、まずユーザ視点ではコンテンツの表示が圧倒的に高速化されていることに加え、美しいUIで表示されることにあります。
このサービスには2014年にローンチされ、一部で人気を得ていた「Paper」というニュースリーダーアプリから得た知見が多分に活かされています。

パブリッシャーとしては、Instant Articleとして出すコンテンツからの広告収益を全額受け取ることが可能です。Facebookのアドネットワークを利用するなら広告収益の一部がFacebookに支払われます。


リアルタイムに強いLIVE動画

Instant Articleを経て、2015年末に「LIVE動画」を正式リリースしています。

LIVE動画は、撮影している動画をFacebook上でリアルタイム配信できる機能です。配信終了後はそのまま通常の動画のように視聴が可能になります。

ちなみに上のリアルタイム動画はなんと国際宇宙ステーションとの質疑応答の中継(!)です。未来ですね。
同投稿には「質問があればコメントしてください」と記載されており、実際に多くの人が宇宙飛行士への質問を残しています。

また、LIVE配信中の動画をニュースフィードの上位に表示するようにアルゴリズム変更されています。
これには過去の実験から、LIVE配信中の動画の方がアーカイブされた動画よりも視聴時間が3倍以上になることが分かったためとのことです。


2.Snapchat買収に失敗するもすかさずMSQRD買収

Facebookが欲したSnapchat

Snapchatとは

ご存知のこととは思いますが、Snapchatとは一度開封すると消えてしまう写真やショート動画を送ることのできるアプリです。
Snapchatは多方面から注目されており、評価額10億ドル以上の未上場ベンチャー企業が「ユニコーン企業」と呼ばれている中で、160億~200億の評価を得ているとも言われています。

Snapchatでは友人に24時間視聴可能な動画コンテンツを送信できる「Stories」や、その企業版の「Discover」という機能を備えています。
Discoverの中には広告も含まれますが、ユーザの視聴完了率が約30%と非常に高い数値を記録しています。

そのようなSnapchatに対し、Facebookは30億ドルで買収オファーを持ちかけましたが、あえなく失敗に終わっています


ならば、と創業間もないMSQRDを獲得

Snapchatの動画撮影にかかせないのが、アニメーションフィルター機能です。顔認識技術により、カメラを向けるだけでアニメーションをリアルタイムに付加できます。

▼Snapchatのアニメーションフィルター
スライド2

このアニメーションが若者にウケており、わざわざSnapchatでアニメーションが追加された写真を作成し、Instagramに投稿するユーザもいるほどです。

上述したようにSnapchatの買収に失敗したFacebookは、優れた動画加工テクノロジーを持つベラルーシの企業Masqueradeを買収しました。創業から4か月の劇的な買収です。

▼MSQRDのアニメーションフィルター
MSQRD

Masqueradeの制作した「MSQRD」(マスカレード)というアプリでは、Snapchatと同じく顔認識技術をもってリアルタイムにユーモアあふれるアニメーションフィルターを付加できます。
これはFacebookが注力していく動画分野において、動画編集の面で大きな補強となります。


3.今後はVR動画

Oculus Riftの買収で火蓋を切った

持っている武器として、Snapchatと並んだFacebookはこれからどのような展開を進めていくのでしょうか。

R_oculus-rift

まず一つには20億ドルで買収して世間を驚かせたOculus Riftが創り出す「VRの世界」を切り開いていくでしょう。

私も実際にVR体験してみましたが、あのヘッドセットを身に着けたときの没入間はこれまで得たことのないものでした。
Facebookのザッカーバーグ氏は「VRはスマートフォンに続く技術革新になる」と語っていました。

VRという仮想現実の世界は基本的に動画で作られます。

グリグリ見渡せる360度動画

VR動画を撮影するために、360度立体カメラシステムの開発を行っています。

同記事によれば、Facebookは今後VRの普及により、遠隔地にいる人たちが仮想空間で交流するというようなビジョンを掲げていると言います。また、VRとAR(各超現実)の組み合わせであるMR(Mixed Reality:複合現実)の開発を進めていくとのことです。


まとめ

いかがでしたでしょうか。

動画がトレンドになっている中、FBはこのようなアプローチを取っています。かつてはソーシャルネットワーキングサービスであったFacebookが、今では動画分野をけん引しているといっても過言ではありません。

MSQRDやOculus Riftなど、自社にないものは買収しながらも、自社の描くビジョンに向けて邁進していくFacebookからは今後も目が離せません。

以上、『動画注力のFacebook、Oculusに次ぎMSQRD買収など手を休める様子なし』でした。


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