SNSの闇?20代女性がインスタ投稿で周りに気を遣うワケ

By | 2016年12月2日

「日本人は虚構の世界が好きですよね。でも、もっと自分自身を見つめるべきだと思うんです。」

そう話すのはIT企業で働くアヤさん(仮名)。読者モデル出身の彼女は、人から見られることにとても繊細な目を持っています。

webやSNSが浸透した結果、意図せず情報を受信したり、見られることを気にしながら情報を発信したりすることはよくあります。そこに気疲れを起こしてしまっている人も少なくないのではないでしょうか。「Facebook疲れ」「インスタ疲れ」という見出しを何度見たか分かりません。

「SNSの闇」とも言える現代社会が抱える問題を、イマドキの20代女性はどのように捉えているのでしょうか。

20代女性の語るSNSの闇

アヤ(仮名)

社会人3年目。高校生でブログ、大学生でインスタを始める。


SNS投稿の決め手はシズル感

-アヤさんは僕もSNSでフォローしているのですが、よく美味しそうなものを食べているイメージがあります。

そうですね、外食が多いです。夏など食材がすぐに悪くなる季節は特に90%くらいが外食です。

-お店は何を見て決めているのですか?

お店を探すときにクチコミサービスはほとんど使っていません。ファッション雑誌、テレビ、Web記事で行きたいお店を見かけたら、メモ代わりに写メやスクショを撮って記録しています。中でもメインは雑誌ですね。

-メモ代わりに写真を残すんですね。外食が多いとのことですが食生活で気にしていることはありますか?

大袈裟なことではないのですが、食事はあまり量を取らないようにしています。お酒は好きなのでよく飲みますが、食事に関しては小食なこともあって前菜を数品頼むくらいですね。メイン料理を注文する前に満腹になることが多いです。

なので、オシャレなお店に行ってもあまり会計は高くならないんですよ。

instagram_food

-食べる量が減って、しかも安く済ませられるなら一石二鳥ですね。

それでいて満足度は高いですからね。

-SNSに写真を投稿する基準はありますか?

何でも投稿するというわけではなく、とにかく絵になる写真が撮れるかどうかで判断しています。いわゆる「シズル感」があるか、お店全体の雰囲気やテーブルコーディネートが素敵か、などですね。


SNSはキラキラさせない、炎上させない

-SNSを使う上で決めているルールってありますか?

Facebook、Twitter、Instagramを使っていますが、それぞれ役割を分けて使っています。

まず、Facebookは公人として利用しています。投稿は完全に仕事関係のみで、それ以外はニュースをチェックするくらいですね。ライフスタイルの変化があったときのお知らせはするかもしれませんが、その他の用途では使わないようにしています。

公人のSNSという位置づけなので、あまり”キラキラ”させないよう気を遣っています。

-いわゆるリア充さが全面に出るような投稿はしない、ということですね。Twitterはどう捉えていますか?

Twitterは一番自由に使えるSNSです。「お腹が空いた」のようなどうでもいいことから、「政治」といったお堅いことまで感じたことを好き勝手につぶやいています。

-Twitterはなんでもありなんですね。

基本的にはそうですが、一つだけ守っていることがあって。それは炎上するような発言をしないこと。人からTwitterを見られることになったときに、問題がある発言をしていると困るので。

炎上するおそれのある内容を投稿するときは立ち止まって、本当に問題がないか一度寝かせるようにしています。すると、「わざわざ投稿することでもないかも」と思い直し、結局投稿しないことがほとんどです。

-情報発信のハードルが下がっている今、「見られても良い内容か」を考えることはとても重要ですね。


インスタはドヤ感を消すため「視点」をズラす

-では、Instagramはどうですか?

私の中では唯一キラキラさせても良いSNSです。とは言え、SNSはユーザーが「この人の投稿を見よう」と思わなくても自然と目に入ってきてしまうので、投稿を見た人を不快にさせないように気を付けています。

-他人から見られることを意識しているんですね。どういう点に気を付けているんですか?

私だけの小さなこだわりなんですが、「ドヤ」という印象を与えないように「視点をズラす」ようにしています。

具体的には、「この場所ってこんなにステキでしょ!ね?」とオシャレの押しつけをしてしまわないように、投稿テキストに「自虐・笑い・遠慮」を含めるようにしているんです。

instagram_sweet_pool

たとえば、この投稿で写真にハッシュタグを付けただけだと、「プールサイドでスイーツ、素敵でしょ~?」という「ドヤ感」が出ちゃいますよね。

-ドヤ感、出ちゃいますね。

でも、「プールでスイーツを食べたんだけど、いまいちだった」ってコメントを付けると、投稿の内容が「オシャレな一コマ」から「何気ない日常の一コマ」に少しズレる気がするんです。そのズレた分、ドヤ感が出にくいんじゃないかと。いつも「どうやって視点をズラそう?」と考えながら投稿しています。もちろん、これは本当に食べたらいまいちだったので、わざわざウソを書いてるとかではないですよ(笑)

-ついついオシャレな投稿が多くなってしまう人には目から鱗のノウハウかもしれません。

ブログだと自分から見に行かないと目に入ることはないので、なんでも好きなことを載せてもいいと思っているんです。一方で、Instagramは意図せず目に入ってしまうことがあるので気を遣います。まあ、ちょっと考えすぎかもしれないですが(笑)

-僕も気を付けようと思います(笑)。画像を投稿するときに加工はしていますか?

Instagramに投稿するときは、アプリ内の機能を使って加工しています。個人的には他のアプリを使わなくても、Instagram内でできる加工で十分かなと思っています。

-そうなんですね。加工に便利なアプリはたくさん出ていますが……。

「なんでも加工する」という最近の風潮に疑問を持っているんです。

みんな見せ方ばっかり良くすることを気にしすぎていて、自分自身を良くすることを忘れてしまっているんじゃないかなって。少し大袈裟に言うと、テクロノロジーが進歩することで、逆に人が退化してしまっているような……。なので、私は自撮りするときはほとんど加工はしません。


キラキラデトックスでリラックス

-ところで、アヤさんはいつも楽しそうですよね。

よく言われるんですが、実は困っていることもあって。社会人になって所得が増えたことで、「自分らしさ」のハードルが上がってしまったことです。

-どういうことでしょうか?

多少高価なものに手が届くようになったことで、逆に安いものを「自分が買うべきものじゃない、自分らしくない」と感じてしまうんです。「所得が増えると幸福度が下がる」という説もありますが、これまで満足できていたものに満足できなくなってしまっているんです。

-なるほど、常に「自分らしさ」の基準がつきまとうんですね。

あとは、日々SNSに翻弄されてしまうことが悩みです。何も気にしていなかった昔は平和だったなって思います(笑)。「SNS疲れ」なんて言葉がありますが、ストレスを抱えて疲れている人は多いんじゃないかな。私の周りにもそういう人はいて、SNS上で誕生日を非公開にしたり、通知を切ったりしてるみたいです。

他には、意識的にキラキラデトックスするようにしています。オシャレなものから離れて、お茶を飲んだり、ごろごろしたりしながらゆっくり過ごすんです。そうすると、心が軽くなるので「最近疲れてるな……」と感じている方にはおすすめです。

-キラキラデトックスですか。今度やってみようかな。

きっと、ラクになると思いますよ。

-アヤさん、今日はありがとうございました!


あとがき

SNSのオープンな性質によって、本来なら届くはずのない情報まで目にしてしまうことが増えました。SNSの向こう側にいる人に意識を向けることは、今一度考えてもよいのかもしれません。しかし一方で「人に見られる」ことを意識するあまりに、発信する情報を大いに「キラキラ」と加工してはいないでしょうか。さらにはそれを見て、「もっと自分もキラキラしなくては」とストレスがかかっていないでしょうか。

そのことを自覚し、SNSや普段の生活で息抜きをしてみるとラクになるかもしれない、とアヤさんは語ってくれました。

とても勉強になりました。アヤさん、改めてありがとうございました。

以上、『SNSの闇?20代女性がインスタ投稿で周りに気を遣うワケ』でした。


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