床の掃除というと、「クイックルワイパー」「掃除機」「お掃除ロボット」など、昔は全て水拭きで仕上げていたものですが、手軽に掃除が出来る様になってきました。
床の上には髪の毛など目に見える汚れから、細かいほこりや塵などあまり目に見えにくいような汚れがありますが、いずれにしてもこまめな掃除を怠ると、すぐに角や巾木の上にたまりがちです。
その溜まったほこりが身体に入ると、病気の原因となってしまいます。
床と言っても、フローリングやたたみ、クッションフロアなど様々な床の種類があり、それぞれに合った効率的な掃除方法があります。
今回は各場所のおすすめの掃除方法や使用する洗剤・道具についてご紹介していきます。
床掃除のおすすめな道具や洗剤は?機械やロボットも良い?
・フローリングタイプのおすすめな道具や洗剤は?
床掃除は毎日されている方は多いと思います。毎日人が床の上を行き来しますし、汚れが目につきやすいですよね。
フローリングに関しては、掃除機だけで済ませちゃう方も中には多いのではないのでしょうか?実はそれだけだと、全てのほこりが取れなかったりします。特に掃除機を使用すると、ほこりが舞い上がってしまい、残るという悪循環にもなる事もあります。
◎おすすめな道具?
そもそも床のよごれは2パターンに分かれます。
①掃除機等で吸い取れるほこり・塵・髪の毛等の汚れ
②皮脂などのこびりついた汚れ・床のカビ汚れ です。
①については吸引力の強いタイプの掃除道具・ドライのモップ等で、②については水拭きタイプがおススメです。
基本的にはまず掃除機等で、①のタイプの汚れを吸い取り、水拭きタイプの掃除装具で②の汚れを取る流れが効果的です。
水拭きタイプの掃除道具は、「雑巾」「ウェットタイプのクイックルワイパー」「モップ」などです。
昔から雑巾での掃除が日本では主流でした。
無理な体勢で大変ですが、シートタイプのものだと立ったままでもできますし、使用後に捨てることが出来て衛生的、かつお値段もそこまでしません。
また、使い捨てタイプのモップでいうと、ヘッドの部分がデコボコと溝があるものも多いです。
この溝がフローリングの溝の入り込みほこりを取ってくれます。またヘッドの大きさも沢山あるので、場所によって変える事も効率的ですね。
◎おすすめ洗剤?
フローリングを水拭きで仕上げる際、使用する洗剤はあまり強力な洗剤を使用してしまうと床自体を傷つけ、更に汚れが入り込みやすい状態を作ってしまう恐れがあります。
そのため、基本的な日常のお掃除では洗剤を使用しない水拭きが一番です。
それでもしつこい汚れには、2週間に1回~月に1回ぐらい、汚れの様子を見ながらのお手入れにぴったりな洗剤は、「重曹」です!
「重曹」は肌にも優しいと話題になり、お掃除に取り入れている方も多いです。
弱アルカリ性の性質を持っており、酸性のものを中和する働きがあります。油汚れ・手垢・焦げ付きなどといった汚れを落とすのに効果的です。
また、臭いの元に直接振りかけたり、塗ったりするだけで匂い消しとして、消臭剤の効果もあります。
重曹には研磨効果もあるため、クレンザーを使ってこすると傷がついてしまう素材でも傷をつけずに汚れを落とすことができます。
肌にも優しく万能な、掃除洗剤となります。
・畳タイプのおすすめな道具や洗剤は?
畳は他の場所と違いかなり細かい溝があり、そこには目に見えない位小さな汚れがあります。
ダニも発生しやすい場所です。小さいお子様がいらっしゃるご家庭は畳のお部屋で遊ばせる事も多いかと思いますが、その小さな溝に入り込んだハウスダストが舞い上がると、身体に悪影響を及ぼします。
◎おすすめの道具?
「室内ほうき」が一番効果的です。掃除機でも構いませんが、細かい目のある畳には、掃除機で吸引するよりも、ごみを外にかきだしてあげる方がよく取れます。
掃除機を使用する場合は、一か所につき数秒間ゆっくり吸引し続けることがコツです。
そして「雑巾」を使用し、表面の汚れも落としていきます。
◎おすすめの洗剤?
畳には先ほどご紹介した「重曹」はNGです。重曹はアルカリ性で、畳の使用されているイ草の天然成分を黄ばませてしまい、畳の中に重曹の成分が残ると黒ずんで落ちない汚れとなってしまう恐れがあります。
そこで、「クエン酸」が畳にはおすすめです。
「クエン酸」は弱酸性で、アルカリ性の汚れに効果的です。酸性ですが無臭で、最近では手軽に購入が出来るようになりました。
水垢・黄ばみ、またアンモニア匂にも効果的な成分を含んでいます。殺菌効果もあるので、畳に付着しようとするカビやダニを寄せ付けなくする効果もあります。
・カーペット・クッションフロアタイプのおすすめな道具や洗剤は?
それぞれ床材の性質がフローリングとは違うので、道具や洗剤も変わってきます。
◎おすすめの道具?洗剤?
【クッションフロア】
基本的にはフローリングと同じです。掃除機・雑巾・フロア用モップ。フロア用モップはドライ・ウェット両方あると使いやすいですね。
洗剤については薄めた中性洗剤を使用する事で、クッションフロアにつきやすい黒ずみなども取れます。
【カーペット】
表面はダニが潜みやすく、小さいお菓子の食べこぼしやほこり等もたまりやすい環境にあります。表面は細かい繊維でデコボコしていますよね。まずはその間の汚れを取る作業が大事になってきます。
掃除機・細かいブラシorほうき・コロコロがおススメです。汚れを浮かせて吸い取る作業になります。
洗剤については、こちらでも「重曹」が効果的です。皮脂がつきやすい繊維にはお湯に溶かした重曹をスプレーしていきますが、洗剤が残ってしまうと逆に細菌が増える環境になってしまうので、しっかり乾拭きを行いましょう。
・絨毯のおすすめな道具や洗剤は?
絨毯もカーペットと同じく、ダニが特に住み着きやすい環境です。
素足で絨毯の上を歩くと、足の裏の皮脂汚れが繊維に付着、そのままダニの餌となります。
食べかす、ほこり、髪の毛など細かい汚れも入り込んでしまいます。
しかし絨毯も、簡単に干したり丸ごと洗濯できるものでもありませんよね。
絨毯もカーペットと同じく、掃除機とコロコロを使い繊維のデコボコからゴミを出していきましょう。
掃除機をかけるときにはゆっくりと、がコツです。
普段はあまりしないけど、たまに行うお掃除の方法としては、先ほどから何度も出ている「重曹」や「中性洗剤」が効果的です。
飲み物をこぼしてしまった、ペットが粗相をしてしまったといった時、シミも気になると思いますが、そこに直接重曹等を水に溶かしたものをつけ、後からしっかりとふき取るときれいに取れます。
床掃除のおすすめな方法は?
・フローリングタイプのおすすめの掃除方法は?
掃除は手順が一番大事です!
日頃どんな手順でお掃除を行っていますか?毎日時間もないし、掃除機のみ、クイックルワイパーのみ・・・・の方はかなり多いと思います。実際に私も、毎日のお掃除はドライタイプのモップか掃除機で床の上の髪の毛を取って終わり、という事がほとんどです。
◎掃除の手順
・まずは換気!
ほこりが舞ってしまうので、必ず窓は開けましょう。
・フロアモップ(ドライ)でほこり等を取り除く
すぐに取れる汚れはモップタイプで根こそぎ取ってしまいます。ここで掃除機を使用すると排気で舞い上がってしまう為、モップタイプをおススメします。
・掃除機で細かいところのほこりを取る
フローリングには板目があり、細かい溝の部分にもほこりがたまりがちです。その部分は掃除機などの吸引力が強力なタイプで吸い上げてしまいましょう。更に、ヘッドも、ブラシタイプや様々なバリエーションもあると思うので、場所によって変える事も効果的です。
・水拭きを行う(洗剤は使用しない)
雑巾がベストですが、フロアモップのウェットタイプでも大丈夫です。大きいゴミはこれまでの流れで取れていると思うので、目に見えない皮脂汚れなどをきれいにしていきます。
・乾拭きを行う
乾いたぞうきんがベストです。ここで必ず乾燥させていく事が大事になります。水気があるところが一番細菌の繁殖にベストな場所になるので、最後はしっかりと仕上げていきましょう。
ここまでが日常のお手入れです。
時間があるときには先ほどご紹介した「重曹」なども使用しながらのお掃除や、年に1回程度、「ワックスがけ」もかなり効果的です。
・畳タイプのおすすめの掃除方法は?
畳は水分を吸ってしまうとカビが生えやすくなったり、ダニが寄ってきたりするので、基本的にはからぶきで掃除を行っていきます。
◎掃除の手順
・室内ほうきで溝の汚れを掃き出す(掃除機も可!)
畳の目に沿ってほうきでごみを取っていきます。そのあとに掃除機で表面の汚れを取る、もしくはほうきが家にない方は、ほうきの代わりに掃除機を用いてもOKです。
その場合は畳1枚につき40~60秒ぐらいゆっくりと掃除機をかけていきます。こうする事で細部のごみが吸い取られやすくなります。
・水拭きをする
これは汚れがひどい場合に行っていきますが、基本はからぶきです。
水拭きをする際の注意点としては、畳を必要以上に湿らせないために、必ず強く絞ってから畳の目に沿って拭いていくことです。必ず仕上げには乾いた雑巾も使用してくださいね。
・カーペット・クッションフロアタイプのおすすめの掃除方法は?
クッションフロアとは、表面が塩化ビニルという樹脂でできており、水分の吸い込みがほとんどなく、日常的な汚れは簡単に落とすことが出来る床材です。しかし表面には皮脂等は付きやすいです。
カーペットは細かい毛の間にほこり等が入り込んだり、素足で歩くと毛自体に皮脂がついてしまうのでかなり不衛生になってしまいます。
◎掃除の手順
【クッションフロア】
日頃のお手入れは簡単で、基本的にはフローリングと同じ方法です。詳しい説明は省略しますが、クッションフロアに関しても水拭きしたあとは必ず乾燥させて下さい。
【カーペット】
・ごみをかき出す
細かいブラシが効果的ですが、無い場合は室内ほうきでも大丈夫です。
・掃除機をかける
カーペットに入り込んだごみは掃除機で吸引していきます。
この時のコツは、畳の時と同様、ゆっくり掃除機がけを行う事。また掃除機かけする、向きにも要注意。
縦にひたすらかけた後は、毛の流れを変えるために横に掃除機をかける事が大事です。
ここまでで、日常のお手入れはOKですが、粘着力のある「コロコロ」を仕上げに行うと、より汚れが取れます。私も、掃除とは別に「コロコロ」は行うように心がけています!
・絨毯のおすすめの掃除方法は?
こちらもカーペットと同様のやり方でOKです。
表面は毛の長い繊維があると思いますので、中に入ったごみをしっかりかきとってしまってから、コロコロで仕上げていきましょう。
たまにしつこい汚れやしみがあり、「重曹」を使用する事も効果的ですが、頻繁にやると、湿ったところにカビなどが生えやすくなってしまうので注意です!
重曹をお湯に溶かし、直接塗ります。そのあとに固く絞った雑巾で、浮いた汚れをしっかり取り除きます。
実際に洗面所の床・キッチンの床の掃除を行ってみました。
今回はキッチンと洗面所の床の掃除を行ってみました。
我が家は全床がクッションフロア材なので、比較的にお掃除が簡単です。
しかし洗面所の床となると、黒ずみの汚れがある部分も多く、またキッチンの床となると油汚れが気になりました。
そこで、今回は話題の「オキシクリーン」で掃除をしてみました!
◎オキシクリーンとは?
コストコなどでも大容量で購入ができ、家じゅう様々な箇所の掃除を出来る事で人気となっています。
成分の正体は「過酸化ナトリウム」です。これは酵素系漂白剤で、酵素の泡で汚れを浮かして取っていきます。
汗じみによる黄ばみ、黒ずみ、頑固な汚れにとても効果的です。
お風呂場、洗面所、トイレなどにも使えますし、お洗濯に付属のスプーン一杯だけ入れると、汚れが落ち白く仕上げてくれます。
「オキシ漬け」なんて言葉も流行っていますが、これは洋服や靴などをオキシクリーンが溶けた溶液でつけて置き、水洗いするというものです。
食器の茶渋などにも効果的で、我が家では重曹とオキシクリーン、どちらも常備してあり家じゅうの掃除に使用しています!
色んな所につかえて万能な漂白剤です!
◎掃除の手順
・まず掃除箇所を含め、掃除機でほこりを取る
・バケツにお湯を入れ、付属スプーン1杯分のオキシクリーン粉末を溶かす
・雑巾にしみこませ、汚れている部分に乗せ30分放置!(洗面所)
キッチンは油汚れでテカテカしていたところに乗せて放置!
・水で固く絞った雑巾でふき取る
・乾拭きで終了
といった流れです。
実際の所要時間としては1時間ぐらいではないでしょうか?基本的には放置していたので、そこまで手もかからず楽に掃除が出来ました。
◎効果
結果、洗面所に関しては黒ずんでいた汚れが少しだけ残ってしまいましたが、かなり落ちました!キッチンの油汚れだとおもわれる箇所はきれいさっぱり、汚れが落ちました!
反省点としては、汚れの部分に雑巾を乗せて放置した時間が少し短かったのかな?というところです。
床が変色したらどうしようなどと考えていたのですが、もしかしたら1時間以上置いても良かったかもしれません。
今回は汚れ箇所を重点的に「オキシクリーン」を使用して掃除を行いました。クッションフロアの素材は表面が割とつるつるしているものが多く、水拭きがしやすい為、普段からクイックルワイパー+掃除機+雑巾で水拭き を行っています。
クッションフロア材にも目地があり、溝の部分には細かい汚れがたまりがちなので、こまめに掃除機でごみを取ります。
床と壁の境目の巾木の部分や、入隅の所も髪の毛やらほこりやらが貯まり放題です。
そのため、今度は歯ブラシ等も用意してオキシクリーンを使用しながら汚れを取っていこうと思いました!
まとめ(簡単な感想)
私は自身の髪の毛が黒くて長いので、毎日床の掃除をしてもすぐ汚くなってしまいます。
しかも我が家の床は白。かなり目立ちます。
極力毎日掃除を行っていますが、掃除機だけで済ますのではなくしっかり手順を踏み行わないと意味がないのだと実感しました。
ハウスダストアレルギーなどの言葉もよく耳にします。
まだ大丈夫と思いがちですが、ほこりなどはかなり身近にあり、量も思っているより大量です。
大変ですが、お掃除ロボット等も利用しながら快適な部屋作りをしていきましょう。